3-1) コナジラミ類の見分け方はどのようにしますか?

 施設園芸栽培において問題となるコナジラミの種類としては、オンシツコナジラミ、イチゴコナジラミ、シルバーリーフコナジラミがいます。

 3種の形態的特徴について、若干の解説をしてみます。
この3種は、4齢(終齢)幼虫後半の発育段階の形態を観察すると区別がつきます。オンシツコナジラミの4齢幼虫後半の形態的特徴は、外形はコロッケ形で白く、背面(上面)には比較的長い突起物が出ています。周縁部には短い突起物が密に生えています。イチゴコナジラミの場合は、4齢幼虫後半の外形はオンシツコナジラミに類似していて白色ですが、背面には突起がないのが特徴的です。シルバーリーフコナジラミは、4齢幼虫後半になると、黄色くなって盛り上がり、オンシツコナジラミのような突起物は見られないので、上記2種とは明確に区別ができます。

 オンシツコナジラミとシルバーリーフコナジラミは、成虫でも見慣れれば区別がつきます。オンシツコナジラミの成虫は、上から見ると全体的に三角形に見えますが、シルバーリーフコナジラミはやや細く見えます。幼虫や成虫の形態観察には、虫めがねか、実体顕微鏡を使うのがよいでしょう。

 最近問題となっているタバココナジラミQタイプとシルバーリーフコナジラミは、形態的には区別できません。農薬のアドマイアーやモスピラン、防除用の黄色テープに塗布されたのラノーの効果が非常に悪い場合には、タバココナジラミQタイプと疑うといいでしょう。詳しくは、都道府県の病害虫防除所か農業試験場でDNA鑑定してもらうとよいでしょう。


「よくある質問」へ戻る
「ホーム」へ